私は40過ぎてから、特定保健指導の電話支援の相談員になりました。
ブランクは15年でした。
障害者支援施設で管理栄養士として働いていましたが、栄養指導の経験はゼロ。
ロールプレイングの研修は、今思い出しても恥ずかしいくらいうまくできませんでした。
栄養指導ってどうやるの?
そもそも、栄養指導未経験の私は、栄養指導に対して漠然としたイメージしか持っていませんでした。
- 血圧が高い→塩分を控えましょうね、とか
- 野菜が足りていない→一日350g、生の状態で両手に1杯くらいは必要ですよ~、程度の知識。
とにかく知識がないことが不安で仕方ない状態でした。
そんな私が実際にロールプレイングをしてみて分かったこと...それは、
「栄養指導は知識を披露する場所じゃない!」
という事でした。
管理栄養士としてバリバリ働いている方から見ると、なに当たり前の事言ってるの?と言われそうですが(-_-;)
私は本当に分かっていませんでした。
管理栄養士としての知識よりも大事だった事
結論!!知識よりも大事なことは、「相手の話を聞く事」でした。
血圧が高い→塩分控えないとダメ、もっとこうしないと!の指導では、対象者さんの心に響かない。
下手をすると話も聞いてもらえなくなる、ということが分かっていなかったんです。
特に、電話支援の場合はお互いの顔が見えない分、声で相手の感情を読み取って話をするしかありません。
最初のロールプレイングで、私は一方的に話を進めていました。
もちろん自分では気付いていません。話を聞いているつもりでした。
栄養指導は誰のためのもの?
栄養指導に関して、いろいろと勘違いをしていた私((+_+))
私が、持っている知識を伝えて正しい食生活に導かないと!という考え改め、
どうしたら相手が、自分から生活を改善していけるのか、を考えるようになっていきました。
すると今度は、「こうすればいい」という明確な解決策があっても、相手の反応がいまいちだと引いてしまい、話を聞いただけで支援の10分が終了してしまうという事態に。
なにが正解なのかわからず、ロールプレイングは本当にボロボロでした。
それでも、何回か練習すると合格はもらえました。
本当に合格でいいの??と、私が一番不安でした(;^_^A
最終的には実践で経験を重ねていくしかない、という事でした。
栄養指導は自分の考えを押し付けるものではない、という事はしっかり理解できたと思います。