特定保健指導では、今まで接する事がなかったような職業の方とお話する機会がたくさんありました。
当たり前のことですが、本当に世の中色々な人がいるんだな、と思う事が多かったです。
たった半年でも貴重な経験ができました。
担当した対象者さんはどんな人?
継続電話支援の仕事が始まった頃、私は、対象者さんは自分の旦那と同じ会社員だけを想像していました。
もちろん、会社員の方もいましたが、ふたを開けてみると職業は様々。
学校の先生や役所の方、幼稚園の先生や消防署勤務の方など、本当にいろいろ。
漠然と男性が多いと思っていたのですが、女性もたくさんいました。
私は新人だったので、比較的話しやすそうな対象者さんを選んでくれているのは感じました。
対象者さんに電話をかけるタイミングは?
色々な職業の対象者さんに対して、一番に考えないといけなかったことは、電話をかけるタイミング。
初回面談では、「携帯・自宅・職場」とどこに電話をかけるか優先順位を聞き取ってくれています。
何時ごろなら繋がりやすい、といった所まで聞き取ってくれている場合もあるのですが、実際に多いのは携帯にいつでも、というパターン。
これ、最初はありがたいなー、と思っていたのですが、かけてすぐに出てくれる人はまずいませんでした。
学校や役所にお勤めの方なら、なんとなくこの時間は繋がるのでは?と予測が立てられるのですが、消防署の方っていつかけたらいいの?とかなり悩みました。
経年者の場合は過去の記録を見て、同じような時間にかけてみたりしました。
結局、いつでもかけてOKの方には、いろんな時間に何度かかけるしかないんですよね。
この忙しい時に!!って思われるのが嫌で、コール音を聞きながら、心臓はバクバクでした。
対象者さんが元気に働いているとは限らない
これも私がまったく想像できていなかった事なのですが、電話の向こうには普通に働いている対象者さんがいると思っていました。
でも、そうではない人もいる。
私が担当させて頂いた対象者さんの中には、精神的な理由で休職中の方や病気の治療で入院していた、という方もいました。
また、仕事をしていてもストレスで気分が沈んでいる、といった方もいました。
ロールプレイングでもそういった対象者さんに対する指導を学んだのですが、研修通りの答えが返ってくるわけではなく・・・
特定保健指導と呼べる電話をできた気がしませんでした。
とにかく失敗しながら経験を積み上げていくしかない職業なんだな、と強く感じた事を覚えています。